
現在のOpenLDAPの最新のバージョンは2.4となっていて、Red Hat Enterprise Linux 6 はこれをパッケージングしている。
2.2までは、slapd.confというフラットな設定ファイルが使われていたが、2.3, 2.4からは、slapd-configという設定をLDIFで管理している方法が推奨されていて、slapd.confによる設定は非推奨となっている。slapd-config は、/etc/openldap/slapd.d というディレクトリ以下に、設定用のLDIFファイルがある一定の階層をもって配置される。
これまで、slapd.confの設定を変更した後、サーバーを再起動する、という方法をとっていたが、新しいslapd-configでの設定変更は、LDAPの操作を通じて行われ、変更してもサーバーの再起動の必要がないのが利点となっている。この管理用DITは、cn=config以下に展開されることになる。
http://www.openldap.org/doc/admin24/slapdconf2.html

cn=configツリー内に展開される管理エントリーが持つ、OpenLDAP独自の管理属性は olc... (OpenLDAP Configuration)という名前で始まる。
slapd.confからslapd-configへの移行は、上記ドキュメントで示されている、次の方法で移行できる。
# /etc/init.d/slapd stop
# slaptest -f slapd.conf -F /etc/openldap/slapd.d
# ls -R /etc/openldap/slapd.d/
/etc/openldap/slapd.d/:
cn=config cn=config.ldif
/etc/openldap/slapd.d/cn=config:
cn=schema olcDatabase={-1}frontend.ldif olcDatabase={1}monitor.ldif
cn=schema.ldif olcDatabase={0}config.ldif olcDatabase={2}hdb.ldif
/etc/openldap/slapd.d/cn=config/cn=schema:
cn={0}corba.ldif cn={1}core.ldif cn={4}dyngroup.ldif cn={7}misc.ldif
cn={10}ppolicy.ldif cn={2}cosine.ldif cn={5}inetorgperson.ldif cn={8}nis.ldif
cn={11}collective.ldif cn={3}duaconf.ldif cn={6}java.ldif cn={9}openldap.ldif
...
これらのファイルを直接変更して、再起動・・・は、可能のようであるが、推奨されていない。
これは、大胆な仕様変更ではある。私が、使用していた Sun Java System Directory Serverも類似の管理方法をとっていたが、ブラウザーベースのGUIと、LDAP操作をラッピングしたコマンドラインユーティリティが付属していたため、ある程度面倒は避けられた。しかし、OpenLDAPにそれらは無く、直接パラメーターとLDAPを通じて向き合わなければならなくなる。
・・・というのがあらましであるが、ひとまず、Fedora16に含まれているOpenLDAP 2.4.24 を使い、初期の基本的な設定をまとめたいと思う。
Red Hat Enterprise Linux 6.1のリリースノートを見ると、2.4.23となっており近い。